「…なに?」




「………また来ていいから」





彼を見ると、まっすぐ前を向いたままだった。




「……うん。

あの、ね…わたしも絵を描いてるとこ、見たいから、その時行ってもいい?」



「ん…ええよ」





それだけの会話であとは静かに歩いた。



夕日がまぶしかったけど、照らされてる彼が見たくてちょっとずつ隣の彼を見つめる。




逆光で表情までは見えなかった。