今日のテニス部としての活動も終わり、帰路につく。 「えっ、舞、またそっちから帰るの?」 ちっ、気付きやがったか。 「あまぁ気分的にね」 「あっそうか。じゃぁまたね」 「うん、ぐっばい」 そい言ってゆいは駅の方へ歩いていった。 私は学校から歩いて20分くらいのところに家がある。 1年ほど前までは自転車で通っていたが、あることが切っ掛けで徒歩に変え、またそのあることが切っ掛けでルートも変えた。