‐side 花音‐


「ただいまぁ」


入学式も終わり、家に着くと豪勢な料理が並べられていた


「どうしたの、この料理」

「今日は花音の入学お祝いってことで作ったのよ」


なんてはなうたを歌いながらキッチンからお母さんが顔を出してきた


「せっかく作ったんだからはやく手を洗ってらっしゃい」


「はーぃっ」


あたしは軽く返事をして部屋着に着替えるために自分の部屋へと向かった


部屋のドアをあけ、制服を脱ぎ部屋着に着替えた


そして階段を下り、居間へと向かった


居間のドアをあけるとお兄ちゃんがいた


「あっ、お兄ちゃん居たんだ」


「うん、居るよ(笑)」


「ふーん、居ないかと思った」


「居ないかと思ったってひどいよ、花音〜」


「気持ち悪いよ、お兄ちゃん」