時が経つのは早いもので。


先輩は就活生なのです。


就活が忙しいせいか、


あたしは若干放置気味…。




寂しいけど、仕方ない。


先輩の就活のほうが大事だし…。




そして今も先輩は


就職説明会に行っております…。





「先輩、大変そうだね。

 それを待ってる詩織も大変そうだけど…」





大学で友達になった友乃(ユノ)ちゃんは


あたしの真正面で机に肘をつきながら


はぁ…っとため息をついた。





「ん…、仕方ないよ。

 いずれはあたしもくるんだし…」


「まぁ…ね」


「就活ってホント、大変そう…」


「まぁ…、ね」


「でも先輩のスーツすごいカッコイイの!」


「まぁね…って!

 ノロケなんか聞いてないから!!」