「あれはですねっ

 彼女さんのカット後を

 楽しみにしてるから、

 なるべく席を遠いとこにしてくれって

 言われたんですよ♪」





えっ、ウソ…っ、


先輩…そんなこと、話してたの?




店員さんは笑いながら


『愛されてますね♪』って言いながら


あたしの肩をひじでつついた。



そんなことも知らないで


嫉妬しちゃうなんて…


あたし、バカじゃん…。





「任せて下さい!

 あたしが可愛くしますから!」





そう言って、


店員さんは腕まくりをした。