「詩織がカワイイからいじめたくなんの」


「…!?」


「カワイイから

 いじめたくなるっていう

 男の心理わかんない?」


「わかるわけないじゃん…っ」




先輩はどこまであたしを


ドキドキさせる気なんだろう。




「変な顔でも、しぃはカワイイよ」





っ……、きゅん。


って…





「明日、楽しみにしてるから」


「…ぅん」





先輩の腕の中で


コクリと頷いた。





「先輩もカッコ良くなってね…?」


「当たり前だろ」