サラッとひどいこと言ったね、先輩。





「もう…、知らないから!」





あたしはゆっくり先輩に顔を近づけた。




…ハズが。




なぜか、あたしの後頭部は


先輩の手に支えられて。





「んっ……ちょっ…」


「やんの遅すぎ。

 …我慢できねーんだけど」





結局、先輩から濃厚なキスを。


路地裏とはいえ、道の真ん中で。


お見舞いされた。





「お前さ、

 いつ焦らすテクなんて覚えたの?」


「てっ…テク!?」


「焦らされたこっちの身にもなれ」