なんて妄想を巡らせてるうちに


先輩と壁の間に挟まれ、


顔の横には先輩の手がある。




うっ。


この態勢はヤバイ。


非常にヤバイ。


あたしっ…、この態勢に弱いんだって!




なんて、あたしの悲痛が


届くはずもなく。





「続き、どうぞ?」


「…ぅ…」





あたしから濃厚なキス…?





「下手だよ?」


「知ってる」





しっ、知ってる…って。