「じゃあ呼ばないっ」
キス100回なんて出来るわけないっ!
「…キスされてーの?」
「そんなこと聞かないでよ…」
先輩はくるくるした髪を
グイッと引っ張って
あたしにキスをした。
もう、何回でもいーや…。
先輩と出来るだけで幸せだから…。
「な、一回でいいから呼んで?」
顔を近づけたまま、先輩が言う。
「……っ、遥人…センパイ…」
「…先輩いらねーし」
「やっぱ無理ですっ!!!!
恥ずかしすぎて死にますっ///」
「じゃあキス100回」
「えっ、ホントに!?」
「当たり前だろ。しぃが悪いから」
そう言って先輩は
あたしの頭の後ろをしっかり支えて
キスをした──。
END