黙りこくった先輩は


ははって笑って。




先輩の涙はもう完全に乾いてた。





「あぁ〜っ!俺も負けてらんねぇ!

 図書館行ってくる」





その場で、ん〜っ!と伸びをした先輩は


一瞬だけあたしを抱きしめた。




「今日はなるべく早く帰る」


「うん…」


「じゃあな」





あたしを残して、図書館の方へ消えた。




先輩、元気になってよかった…。


けどお礼くらい言いなさいよぉ〜。




あたしのおかげで元気出たくせにぃ!