涙は流れてないけど


ウルウルしてて


キラキラしてる先輩の目。





「先輩、ほんとに…

 何かあったら言ってね?

 いつでも力になるから」


「フッ……わかったって。

 さっきも聞いた」





先輩はあたしのほっぺを


ムニッとつまんだ後、


真下にいるあたしにキスをした。




ここ……外なのに…。


人に見られてる…。





「ほら起きろ、授業行け」





今度は無理やりあたしを起こすと


ポンッと背中を叩いた。





「遅刻すんぞ」


「もう遅刻してる」


「……」