祐は家を出てから独り暮らしを始めた。
人生初めての独り暮らしは
不安もあったみたいだが自分で決めた道。
祐はちっとも弱気を見せなかった。
それに正直お金には困る事はなかった。
祐の家はホントにお金持ちで
祐は小さい頃からコツコツ貯めていたそうだ。
だからお金には困らなかった。

アタシ達は約束通り毎日メールをし
夜には電話をしていた。
この日は祐のバイトが終わるのが
12時だこらそれまでに祐に長文をいれた。

「祐?
涼は祐と別れてから
ホンマに毎日辛かった。
毎日悩みまくったよ?
でも次こそ信じるしかないねんなぁ?
ホンマにスキになりすぎたら怖い。
別れてる間もずっと祐がスキやった。
忘れる努力はしたよ?
つっつんに行こうとも考えた。
でもね…忘れる事はできへんかった。
自分でもどうしたらいいんかわからんかった。
重かったんかなぁ?とか
めんどかったんかなぁ?とか思うけど
やっぱ自分の事ばっか押し付けてしまう。
祐は自分の事なんも言わん。
辛い事も嫌な事も涼が聞かななんも言えへん。
祐優しすぎやんねん。
だから惚れてもたのもあるけど。
こんなに思ってたん伝わってたんかな?
やっぱ重かった?めんどかった?
ここまで惚れたん初めてやねん。
だからどうしたらいいんかわかれへん。
もっと我慢したほうがいいよね?
ごめんね。





祐だいすき。」


アタシは体調が優れなかった為そのまま寝た。



朝起きると不在着信6件。
メール2件が来ていた。
全て祐のものだった。

1件目
「涼?電話出やんけどどないしたん?
寝てるんかぁ?」

2件目
「涼?お前は考えすぎや。
お前がなんも心配することあれへんねん。
我慢とかすんなや。
俺に何でも言うて来いや。
俺がお前守ったるやんけ。
涼しかムリやからよ…。
お前の気持ちぐらい伝わっとるわ。
寂しい思い、辛い思いさせて悪かったな。
これからは2人一緒ちゃうんけ?
俺の親とかほっとけ。
俺が愛してる女と一緒におって何が悪い。
なっ?次こそ俺を信じてくれ。もう離さん。
約束するからよっ。お前が俺の全てじゃー。




愛しとるぞ。涼。」