「涼?…。
妊娠してもたんやな…。
ホンマごめんなぁ。
オレってホンマ最低なヤツやな。
オレつい魔がさしてお前に
ヤってもたけどホンマ後悔してる。
ヤったらお前が離れへんと思ってた。
アホや。オレやっぱ…。
言い訳に聞こえるかもしれへんけど
ちょっとだけ聞いてほしい。
涼はオレと初めて会ったの覚えてるか?
お前ん家行ったんが初めてとちゃうで。
その半年ぐらい前かな。
オレはなぁそんときからお前の事
可愛いと思ってたんやし。
次会ったのはかなり先やったけど
そんときもオレ初めて会った時の
お前忘れてなかったで?
そんときから気になっとったわ。
それで連絡取るようになってスキになった。
やけどな…オレそんときには
もうかなと付き合ってた。悪い。
でもオレはお前しか見てなかったし
だからお前にコクった。
オレは最低なことした。
いつかはバレると思ってたけど
そのリスクを背負ってでも
お前と一緒におりたかった。
最終傷つけることになったけど。
オレらが初めて快活で会ったの覚えてるか?
あんとき急に会おって言うたやろ?
あれなぁ今しかないと思った。
ホンマはもっとお前の事知ってから
コクりたかった。やけどなオレには…
時間がなかったんや。
お前を家に呼んだ時も
おかんに紹介せぇ言われたから。
かなと別れたいって言うたオレに
かなちゃんをフってまで付き合いたい女
紹介してみいや。言われて維持になってた。
かなより断然良い女。お前が誰にも
負ける訳あれへんやろ。
でもな…反対された。おかんは
カネだけや。将来の事でもなんでもない。
カネ。それしか考えとらんねん。
反対されたオレはお前の体に傷つけた。
結局オレは自分の事しか考えてなかった。
でもなオレはもう変われた。
だからな…オレと一緒におってくれへんか?
もう既に裏切ったけど…今回だけ信じて?
頼む…。」

祐は今までに見たことのないぐらい泣いていた。
アタシもそれに負けないぐらい泣いていた。
祐と知り合ってこら起こって来た出来事に
祐の話が合っていたから。

アタシ
「涼も祐が良いよ…。
でも祐にはかなちゃんいてるやん。」

アタシはそれを言うのが必死だった。
そのまま走って逃げた。
が…すぐ祐がアタシの手を引き抱き締められた。


「涼?おれなぁかなと別れたで?」

アタシ
「でもお母さんは?」


「…オレはもうあの家の子じゃない。」


初めはその意味が分からなかったが
祐の話を聞いていけば分かった。
祐は縁を切ったのだ。
そこまでしてアタシを選んでくれた。
アタシは祐に抱き締められながら泣き止んだ。