祐と別れて3週間が経った頃。
アタシの体調は未だに復活しないまま。
しかし今日はバイトが
入っていたため久しぶりにバイトに行った。
いつもと変わらない道にいつもと変わらない店。
アタシは従業員ルームに入った。
そこには祐がいた。
ただいつもと様子が違う祐。
アタシがあいさつをしても無視して
ケータイを見ている祐。
アタシはテンションが上がらないまま店に入った。
アタシ
「おはようございま~す」
アタシは今日キッチンだ。
祐の事を考えながら洗い場にいると
誰かが喋りかけてきた。
「よ~涼ちゃん。
久しぶりちゃーん?
どないしてたん?」
喋りかけてきたのはつっつんだった。
アタシはつっつんをフッた後も
つっつんはアタシをホントに良くしてくれていた。
アタシ
「つっつんやー。
3週間ぐらいぶりです。」
つっつん
「なんでなぁん?
祐さんか?」
アタシ
「えっ?えっえーーー
何言うてるんですかぁ。
涼祐さんと関わりないですーーー」
アタシは祐の名前が出た事に動揺してしまった。
つっつん
「なんでそんな焦ってるんやー?
涼ちゃん祐さんスキたゃうん?
態度でわかるけどなぁ。」
アタシ
「ホンマですかぁ?」
つっつん
「まぁなぁ。
てか前から思ってたけど
涼ちゃんええ匂いすんであなぁ」
つっつんはそう言いながらアタシの襟元を匂った。
その時アタシの目に飛び込んできたのは祐だ。
祐は勢いよくアタシらに近づいて来て
つっつんを突き飛ばした。
祐
「お前ふざけんなやーー
誰に手ぇ出しとんねん。
触れんなやーーー」
祐はそう言いながら
つっつんの胸ぐらを掴み壁に押し付けた。
アタシはすぐに祐を止めたが簡単に
振り払われ床に倒れた。
騒ぎに気づいたマネージャーが祐を止めた。
祐は立ち去る時さっきの迫力はなく
半泣きになりながら
「…ホンマにもう
手ぇ出さんといてくれ…
頼むわ。」
と言って戻って行った。
祐?どういう事?
なんであんなに怒ったの?
なんで泣いてたの?
アタシらはもう
付き合ってないのに。
祐…
祐の気持ちが分からないよ…。