アタシはまたすぐにメールを打った。
祐を忘れる為に…。


「さっきのメールごめんなさい。
これがホンマの最後のメールにします。

祐と別れて何もヤル気が出やん。
もうこれで終わりや。
何もかもが。
学校も…
店も…
それから…
あんたとも。

今までホンマにありがとう。
短かったけど楽しかった。幸せやった。
あんたがずっとアタシの側に
いてくれてたから何もかもが充実してた。
でも今はもうちゃう。
あんたが決めた答えならそれでいい。
あんたが決めた答えであんた自信が
幸せなれるんやったらそれでいい。
あんたの答えはいつも正しかった。
だから涼はあんたに従う。
あんたには幸せになってほしいから。

いつも元気なあんたに弱い涼なんか似合えへん。
寂しかったよね?辛かったよね?
ごめんね。
いつも押し付けてた。
別れてはじめて気づいた…。

涼にとってあんたが最後やと思ってた。
あんたとやったら結婚もできると思ってた。
産まれ変わってもずっとあんたが…
あんたのことが…。
産まれ変われるんやったら次は涼から告る。

あんたはかなちゃんを選んで涼をフッた。
涼をフッた理由は教えてくれやんかったけど
祐の事やしそれだけの理由があるはず。
なんかあったら涼に言うとおいで?
辛いこと悲しいこと嬉しいこと楽しかったこと
何でも聞くから言うとおいで?
かなちゃんのことは幸せにしてあげて。
仮に別れたとしても涼みたいな
ヤツとは付き合いなや?


家族・友達・店の皆・支えてくれて人
それから…あんた。
ホンマに1番幸せやったよ?


ありがとう…祐。
祐…」





"これでいいんだ。"

アタシは自分にそう言い聞かせた。

祐のことはスキだけど
スキという言葉は使わなかった。


祐のことがスキだからこそだ。