21時が過ぎ祐が上がって来ると思ったアタシは
机に伏せて寝たふりをした。

ガチャ

従業員ルームのドアが開いた。
と思った瞬間アタシの上から
覆い被さってきたのはもちろん祐。
アタシは体を起こそうとしたが祐が
アタシに抱きついて離そうとしない。


「お前オレの為に待っとってくれたんか」

祐はそう言いながらアタシから体を離した。
アタシも体を起こし

アタシ
「涼が祐さんの為に待つはずないでしょー」


「お前はオレにしか
目ぇないことぐらい知っとるわぁ」

アタシ
「祐さんなんか嫌いですーーー」


「オレはお前がスキやけどなぁ」

祐はそう言いながらアタシに
キスをしようとした。

アタシ
「あっ」

アタシはドアの方を指差した。
祐がドアを見たすきに
アタシは祐のほっぺにキスをした。

祐は顔を真っ赤にし
椅子に座りアタシは祐の上に座った。
祐はアタシの髪を優しく撫でながら
深いキスをした。

21時20分頃。


「もう遅いし帰りや。
下まで送って行っちゃるわ」

祐はアタシの荷物を持ってくれ
店を出た時雨がかなり降っていた。


「まじかよ。
ちょー待っとれ」

祐はアタシに荷物を渡し走って行った。

祐は私服に着替えヘルメットを持ってきた。


「危ないし送っちゃるわ」

祐はすごく優しい。
せっかくの休憩をアタシの為に
使ってくれる。
しかも雨なのにバイク。

アタシらは祐のバイクに行き
祐はもちろんサングラスをかけた。
祐はアタシ専用のヘルメットをつけてくれ
アタシは祐に掴まった。
祐の運転は荒いにもほどがある。
アタシの家に着き祐の熱いキスをもらい
祐は店へと戻った。

アタシは祐にメールを送った。

「ありがとう。」


「当たり前やんけ。
んなそろそろ降りるからよっ。
愛しとるぞ」

アタシ
「祐さんがこのメール見るのは12時頃かなぁ?
とりまお疲れちゃぁん。
はやく電話くださぁい。
祐さんスキスキ」

祐と付き合ってからは本当に幸せだった。