バイトに行きアタシは16時から
休憩に入った。
祐が来るのをずっと待っていた。
祐は20分頃にきた。


「うぃ~す。」

アタシは誰が来たのか見なかったが
匂いで祐だとすぐに分かった。
祐はやっぱりテンションが低い。
店に来る時必ずご機嫌ななめな祐。

主婦さん
「祐くん今日珍しく
来るの早いやぁん」


「ちょっといろいろありましてねぇ」

従業員ルームにはおっきい机に椅子が8個。
コノヒハ休日だった為従業員が多く
祐が来た時には既にすべて椅子が埋まっていた。
アタシは真ん中のいすに座っており
祐がアタシの隣に来て立ったまま
アタシにもたれかかってきた。
祐と触れるのは告られた時以来。
アタシは祐と椅子を半分こした。
するとアタシの同期の子が

「祐さん座ってください。
ウチもう帰るんで。」


「ええわ。
オレここがええし」

アタシは恥ずかしくてうつむいた。

そしてら主婦さんが
「祐と涼仲良いなぁ」


「オレら仲良しやもんなぁ」

と言いながら祐はアタシの肩に腕を回し
自分の体に引き付けた。
アタシは顔が真っ赤だったらしく

主婦さん
「一緒の椅子座ってる時点で仲良しやわ
付き合ってんちゃうの?」

アタシは必死で拒否し祐の腕を肩から下ろした。


「付き合ってはないっすけど
じき付き合いますよっ
オレれ結婚するんっす。」

祐はいつもちょけているから誰1人として
その言葉を真に受ける人はいなかった。

アタシは祐に付き合ってる事は
まだ誰にも言うなよ。
って前に言われていた。
なぜかはわからない。

17時前になり祐は更衣室に入った。
アタシらは2人で下に降り
祐がキッチンに入って行く時

「好きやぞっ」

と言って入って行った。

アタシは今日は珍しくキッチンだった為
祐とはすごく近い距離で仕事ができた。
暇な時はこちょこちょして遊んだり
祐に揚場を一対一で教えてもらったりして
キッチンの時はホントに楽しい。
もし祐が他の女の子と一対一で仕事を
教えていたらアタシはきっと妬くだろう。

20時になり

アタシ
「涼もうupです~」


「えぇなぁ。
オレあと1時間で休憩やぁ。」

てことは祐は21時から休憩。
アタシは内緒で祐を従業員ルームで
待っとくことにした。

アタシ
「じゃぁ祐さんお疲れ様で~す」

イヤミったらしく言うと


「はいはぁい。
おこちゃまは早く帰りなちゃぁい。」

アタシは祐のセナかをパシッと叩いて
逃げるように上がった。

アタシは着替えて祐の休憩をこっそり待った。