10分も経たない内に祐からの電話。
祐はすごく急いでくれたみたい。


「起きとったかぁ?早かったやろ~」

アタシ
「早かったですねぇ。」

この日祐とたくさん話をした。
祐の家族の事。
祐の趣味。
祐の学校の話。
祐の友達の話。
そして祐の元カノの話。

祐の事を知れた気がした。
祐はアタシに
「敬語使わんでぇぇでぇ」
って言ってくれたことが祐との距離が
また縮まった気がして嬉しかった。

祐とアタシは会話が途切れなかった。
気がついたら朝の5時。
アタシも不思議に眠くはなかった。

祐はアタシが眠たいのが苦手な事を
知っているからか時々
「眠ないんかぁ?
生きてんかぁ?」
と聞いてくれた。
祐はホントに優しい。
アタシが祐をスキな気持ちは増して行くばかりだ。

アタシ
「祐さん今日バイトないんですかぁ?」


「オレ8時からやでぇ」

今は5時半。

アタシ
「もうじきやぁん
寝ないんですかぁ?」


「誰かさんが寝かしてくれやんかったぁ」

アタシ
「そんな悪い子誰でしょ~ねぇ」


「オレ3日ぐらいやったら
寝やんでも平気な子やからぁ」

アタシ
「凄いですねぇ
涼なんか12時間ぐらい寝たいです~」


「そんなんアカンわぁ。
もしなぁ1日8時間寝たとしてみぃ?
それで涼が90歳まで生きたとしたら
その内の初めの30年間は寝てんのと一緒やで?」

アタシはなるほどと思った。
祐は時たま熱く語る。
そうゆう祐もスキ。

6時になり祐の日課が始まる。
祐は朝起きとると筋トレをし
軽く2キロ走って家族の朝ごはんを作る。
これが祐の日課だ。


「オレ今から走ってくるからよぉ
今日の晩またかけるわぁ。
お互い仕事頑張ろなぁ
ほなお前は今から寝とけ~」

アタシらは6時過ぎに電話を切った。
この日アタシらは5時価以上電話をし
祐のケータイ代が気になりながら
アタシは眠りについた。