次の日バイトの途中
資材を取りに行く為に
キッチンを通り店の奥に行った。
奥に行くと祐が料理の下ごしらえをしていた。
喋りかけようとしたが
先に喋りかけてきたのは祐。
「お前んちの周り真っ暗やんけ
該当すらあれへんやん
田舎やなぁ」


アタシ
「ホンマそれですよ~
5年ぐらい前に引っ越してきたんですけど
ずっと灯りないんです~」



「なんやねんそれ
てこお前んち右にまっすぐ行って
左に曲がったとこの紫の家
オレの親父の弟んちやで」


「そーなんですかぁ」

その家はもちろん知っている。
よく通る道だから。


「あの家って誰か住んでます~?
家の中電気ついてるとこ見たことないです」


「あんま家おらんでぇ
電気ついてたらレア」


「でもクリスマスはかなり
イルミネーション派手ですよねぇ」

祐とは思ってた以上に話やすかった。
そんの普通の会話。
それさえも幸せに感じていた。
そう…。アタシは祐の事が
いつの間にかスキだった。


アタシは自分の気持ちに気づいた。
きっと一目惚れだったんだろう。
祐は俺様だしチャラい。
アタシは俺様がスキでけどチャラいのは苦手。
祐はつっつんとは正反対。



アタシはそんな祐に恋をした…。