千咲と喋っていると、すぐ入学式が終わった気がした。


「おい!」

後ろの方から声がした。
周りには人がいて誰か見えない。

だけどこっちに近いてきている。


「弥生!!」

「え!?」

また後ろをむくと、公園にいた人がいた。



「帰りに教室まで迎えにいく。」


そう言い残して、何処かに消えてしまった。
周りにいた女子からの視線が痛かった。



教室に戻ると千咲が聞いてきた。

「帰りに迎えって??」
「今聞いた…」

「てか今のが中原先輩じゃない?
分かんないけどね」