俺を見て、沙和がクスクス笑う。




「なにがおかしい?」

ーー『疲れてるでしょ?』

ーー『当たり前だろ(汗)バイトのあとの長時間の運転は辛いよ』



俺はそう言って、ベッドにうつぶせで倒れ混む。

沙和も俺の隣に寝転がった。





ーー『明日のBBQ 楽しみだね!』


沙和が俺に顔を近づけて言う。



「そうだな…」

ーー『本当にみんなで旅行に来ちゃったねー』

ーー『来たかったんだろ?』

ーー『うん!奏、私のお願い全部叶えてくれてるねっ』

ーー『まだ全部じゃねえよ。あとディ〇ニーが残ってる…』

ーー『ふふ。もうほとんど叶えてもらってるから…ディ〇ニーは、いずれでいいからね』

ーー『そんなわけいくかよ…』

ーー『でも…』

「約束はすぐ実行しねえとな」

ーー『…そうゆうもん?』

「そうゆうもん」


沙和はまたクスクス笑う。

俺はうつぶせから、体を仰向けに起こす。





ーー『もーないの?』

ーー『ん?』

ーー『願い事』