黄昏色の瞳が段々近づいて来る。

近くで見ると、彼の目は紫紺に見えるのだと始めて気付いた。


「俺の赫《かがや》く太陽。もう何があっても離さない」

吐息と共に囁いた言葉。

その囁きを紡いだ唇が、キサラのそれと重なった。


キサラは目を閉じその口づけを自然と受け入れたが、内心は緊張や恥ずかしさで混乱に近い状態だった。

(は、ははは始めてのキス……! あ……でも、ジューク様の唇って、思っていたより柔らかいんだな……)

そんな事を考えていたら、少しは緊張もほぐれてきた。