「……キサラ、手をどけろ」

優しく囁かれるが、逆に更に恥ずかしくなって言う事を聞く事が出来なくなる。


するとジュークは強引にキサラの手をどかした。

優しく、ゆっくりとではあったがしっかりと押さえつける。

気付くとキサラはジュークに押し倒されているような格好になり、落ち着いたはずの鼓動がまた速まった。


(かっ、顔が近いっ!)

もう色んな意味で恥ずかしくて混乱する。

ジュークの顔がまともに見れなくてギュッと目を閉じると、真剣な声が降ってきた。