「はーい、次は僕ね☆」


みんなしーちゃんの話を聞いて色々考えて静かになってたから、わざと必要以上におどけてみせた。

僕は賑やか担当だもん。



「うーん、僕にとってはお菓子みたいな存在かな。綿あめみたいにふわふわで、チョコレートみたいな口どけ。甘いだけじゃなくて、苺のショートケーキみたいに酸味とか、深い味わいが絶妙なバランスである。見た目も綺麗で可愛いから食べちゃいたいくらいなんだけど、食べちゃうのがもったいなくて……☆」


「すげー、全く意味がわからねえ……」

「お菓子、ね……」

「……由依らしい」


カナちゃんの好きなところはいっぱいある。

カナちゃんを言い表す言葉もいっぱいある。


だから言ってるうちに纏めてたはずの考えがだんだん自分でもよくわからなくなってきて、突っ込まれちゃった。


……愛って難しいね。