声がした方に振り向くと
メガネをかけた真面目な
雰囲気の男の子が立っていた。


「えっと…誰ですか?」

と聞くと
その男の子はフッと笑って

「そっか、わからないよね。
一応、中学校は同じだったんだよ?」

と、少し寂しげな顔をした。


なんか、悪い事しちゃったな。

「なんか、ごめんね?」

と言うと、その男の子は

「俺、佐口 総。これから
よろしく。」

「あっ、うん。よろしく☆」

と言うと、佐口くんは
無邪気に笑って
じゃあね。と言って
帰って行った。