「お前、ただの幼なじみの癖に
彼氏面してんじゃねえよ!」


「うるせぇんだよ!
お前には関係ねぇだろ!」


「もう、めんどくせぇわ。
勝手にしろよ。」

と、佐口くんはため息をついて
教室を出ていった。


「秀、ありがとね?」

とあたしが言うと、秀は
少し照れたように

「おう。」

と言って、あたしの頭に手を
ポンっとのせた。


「じゃあ、帰るか。」