あれから、2週間がたった。


佐口くんはあれから
毎日、教室にくる。
夜には電話までくる始末だ。


そして、今日も

「優羽ちゃん。」

と、教室の入り口ところで
佐口くんがあたしを呼んでいる。


「優羽ー、また懲りずに佐口くん
来てるよー。」

衣織も苦笑いをしながら
あたしを見てくる。


あたしも休み時間たんび
佐口くんと話してらんないよ。
彼氏でもあるまいし。


あたしは仕方なく、佐口くんの
ところへ向かった。


「どうしたの？」

「優羽ちゃんに悪い虫がつかないように。」

なんて、笑っている。