「あー、佐口くん?なんか、 この間、教室で秀のこと待ってたら 話しかけられただけだよ? あたしたちと同じ中学校だった んだって!」 「は?それだけ?」 「うん。」 まじかよ。 名前で呼ばれてたから 最近、仲良いのかと思ってた。 一回喋っただけって…。 「なんで、名前で呼ばれてんだよ。」 「わかんない。」 「あー。もう、いいわ。 帰るぞ。」 そう言って、優羽の手を掴むと 優羽は笑ってうなずいた。