ま、滝川くんが食べなかったら、あたしが食べればいいか。 ーー15分後 「よしっ」 すべてを作り終えたあたしは、それらをお盆に乗せて、再び滝川くんの部屋へ向かった。 ちゃんと横になってるといいんだけど……。 ーーガチャッ ドアを開けて、部屋に足を踏み入れる。 「遅くなってごめんね。ご飯でき……」 そこまで言いかけて、あたしの体はピタリと止まった。 たしかに『寝ててね』とは言ったけど、まさか本当に寝てるなんて……。