いきなり左腕の

リストバンドをとった…












そこには
やっぱり無数の傷。











真希は優しく自分の指で

その傷をなぞった…。

















「今はしてないんだ…。」



「え?」



「リストカット。」



「そうなんだ……」
どう答えていいのか
わからなかった。



「紗恵には、まだなんにも話してないよね…」



「うん。」



「ごめんね…?全然自分の整理がついてなかったんだ。」


「ねぇ…真希…どうしたの?何があったの?」



「…………」



「あたしっ……真希と仲良くなりたいから。なんでも話して?そりゃ、全然何も出来ないし…聞くだけだけど……ずっと側にいるよ?」



「ありがとう。紗恵…」



「………」



「あたしね……
とっても愛してる人がいたんだ。」











真希は自分の過去を
うちあけはじめた………