浩史は私にキスしていた。

やがてお互いの唇が離れていく。
「・・・・」
じっと私が浩史を
見つめると
浩史は顔を赤く目を反らしたまま言った。

「美月が悪いんだからな!
そんな・・・可愛い事 いうからっ」

やばい
浩史すっごい照れてる。

勇気を 振り絞り
私からも浩史にキスをする。

「これで おあいこだね。」

ニコッと微笑む。
すると 浩史も
微笑んで
浩史の顔が近づいてくる

ゆっくりと私は目を閉じる。
そして・・・

「お疲れ様でーすっ!」

どうやら一周回ってしまった
みたいだ。

なんか 恥ずかしい。
気づかれたかな?
浩史が先に降りて
私が降りる時に
「この観覧車はカップルで乗るとずっと幸せでいられるんですよ。」
と 教えてくれた。

係の人にはにかんで
お辞儀する。
浩史にはなんて言ってたの って
聞かれたけど
これは私だけの秘密だよ。
また いつか
教えてあげるね。