大体が乗り終わって来ると

浩史は指を指した。
「次あれ乗ろう」
観覧車だった。
「観覧車か・・・」
「うん。美月嫌?」
そんなに心配そうな顔しないで
「ううん好き!」
「そ?良かった」
浩史は無意識なのか
計算なのか
分からないけど
つくづく私の心を射ぬきます・・・。


そして 二人乗り込む。

「わー綺麗!!!」

「ホントだ。」


私が 下を見て絶賛すると
浩史もニコッと笑って同意してくれる。

あぁ 幸せ 幸せ。


「浩史はさ・・・なんで私なんか選んだの?」

景色をみながらふと呟いた一言。

「え?」

浩史は急だったからか
少し目を丸くした

「いや、ちょっと気になっちゃって・・・。浩史はカッコイイのに私って・・・・」

まぁ 地味っていうか
普通っていうか・・・・ねぇ?

「覚えてないの?美月。」

「何が・・・?」

浩史は小さく 生きをついた。