校門へ着くと、すぐに柏木の車があった。



「お嬢様っ」


「シロ」



「お疲れ様です・・・」

「あぁ。待たせてしまったな。すまない」


「いえ。では、乗って・・・ください」


「あぁっ」



シロは何も聞かなかった。

車の後部座席に一緒に乗っても、何も言わなかった。


車に乗る前、私が流した涙の理由を。



どうやら私は、相当な泣き虫のようだ。

弱虫は泣き虫なのだろうか。


今日は何度泣いたのだろうか。

私は枯れてしまわないだろうか。



でも、それだけ・・・薫のことが好きで好きで、大好きで・・・




愛してるのだ・・・。