今日は、7月7日。
世間では七夕だと騒いでいるころだ。
私自身もとてもわくわくしている。
七夕だから、ではない。
今日は―――
私が生まれた日。
7月7日、17年前の今日、私は生まれた。
今日で私も17歳。
高校2年生の夏、また一つ大人になった。
そんな気がする。
現在、朝の7時ちょうど。
今日は、お気に入りのワンピースへ着替え、1階の食堂へ足を運ぶ。
食堂の扉を開けると、そこにはいつもの風景。
「おはようございます、お嬢様。」
「おはよう。」
「今日はお目覚めが早いのですね。」
「いつもいつもキミに起こされるのに飽きただけだ。」
「では、これからは私はお嬢様を起こしに行く必要はないですね。」
「それは明日の朝次第だ。・・・7時に起きてこなければ起こしに来てくれ。」
「かしこまりました。では、ご朝食をお持ちいたします。」
朝から、痛いところを突かれたような気がしたが。
今日は、特別な日だからなのか目がパッチリと覚めてしまったわけだが。
しかし、明日はおそらく・・・
などと考えていると、目の前にはいつもながら美味しそうな朝食が用意された。
「お味はいかがですか?」
「さすが、と言うべきかな。美味しい。」