・・・5分・・・10分・・・

・・・15分・・・・・・20分・・・




どのくらい時間が過ぎたのだろうか。


おそらくかなりの時間が経ったのは間違いないだろう。

私の体内時計だと、あれから30分近くはこんな感じで。


「んーーー!」


「・・・・・・っ」


「ん゛~~~!!!」

「っあの、黙ってもらえます?」


「い、い加減にしろ!」

「またそんな口をきくんだな。知らねーぞ?」


「い、いや。ちょっと待った!」


かれこれ、はれほれ。



ずっとキスの嵐が続く中、私の意識は何とか留まっていた。

しかし、今日はやけに・・・長い。


「あの『じゃぁ、もっかい』からいったい何分経ったと思ってるんだ!」

「30分くらいですか?」

「あぁ、そうだ。」


「俺、まだ覚えてるし。」

「そうだな。」


「・・・・・・」

「・・・・・・」


「・・・」



「じゃなぁい!ばか!」


「ばかじゃないけど。姫乃より」

「うるさい!」

「姫乃も普通に話せば可愛いのにさ。」


「・・・・・・」