そこでやっと気が付いた私。
18の男女、ベッドの上、二人きり・・・
「ちょ、ちょっと待って!」
「待つ?お、わかってくれたみたいですね。」
「・・・そんなこと、急に言われて理解できるか!」
「姫乃ならできそうにないな。他の人ならどうだったろうな。」
怪しい笑美が一向に消えない薫。
このままだと、本当に?
薫と?
だって、まだ18だし?
しかも、こんなのって・・・
「姫乃が嫌ならそれでいいって言ってるだろ?無理にとは言わないからさって。」
「そんなこと、わかっている・・・。でも、薫は?どうして一緒に寝たい?」
そんな、ドストレートに聞く私は後々恥ずかしくなるわけです。
でも、薫はちゃんと答えてくれた。
「少しでも姫乃を俺のものだって思いたいから。俺、やっぱり不安なんだ・・・。」
「充分私は薫のものだ。なにの、それでも不安なものなのか?」
「当たり前だろ?またしばらく離れてなくちゃいけないのに不安にならないわけねぇだろ。」
寂しそうな表情で言う薫を見ていると私まで悲しくなってくる。
薫は本当に私のことを大切に思ってくれているんだと、すごく伝わってくる。
「こうやって、姫乃に触れることも2か月は無理なわけだろ?俺、孤独死しそう・・・。」
「孤独死って、・・・私も同じだ。」
私だって、寂しくて寂しくて苦しくて、辛いだろう。
やっと、二人一緒に過ごせると思ったのに・・・。
「まぁ、姫乃もそう思ってくれてるなら大丈夫か。じゃぁ、やめた。」
「え?」
「姫乃と一緒に寝るのはまた次回にする。さ、風呂入ってくれば?俺、ここにいるから。」
「・・・うん。」
そして、薫を一人私の部屋に残してお風呂へ向かう。
その間も私の頭の中は薫の先程の言葉たちで埋まっていた。
私は、どうするべきなのだろうか。
このまま、で、いいのか・・・?