しばらく無言が続き
先に口を開いたのは
先輩だった


「あっという間に卒業に
なっちまったなぁ・・・」

少し寂しそうな声でいう
先輩の言葉を
何も言わず静かに聞いていると


「佐倉、ちょっと聞いていいか?」


と、突然話をふられ
慌てて返事をしたから
声がうらがえってしまった

そんなあたしを見て
くすっと笑ってから
急にまじめな顔になり
口を開いた