「じゃあ、今日は祝いだな!俺がオゴるよ!」


そうは言ったが、俺は正直まだ戸惑っている最中だった。
マリコがアキヒロを選ぶか?
天変地異の心配は?


2人は、学部内ではよくしゃべっている方だったが、それはあくまで友達という枠内だと思っていた。

アキヒロは学部の中でもしゃべりやすいマリコによく話しかけ、マリコも表面上はアキヒロのノリに合わせてはいたが、心の中では純朴な青年を求めている。

そういう感じだと、俺は思って見ていたのだが。


適当なファミレスでケーキをオゴり、2人を祝った。

そんな意外なカップルにも、チエが来た頃には、俺は完全に慣れていた。