この若い看護婦さん…

さっき写真に写ってた人だ…



「今日はsAra.さんが来てくれてよかったですね?」



看護婦さんが慶に話しかける。

慶はその質問に、なにも答えない。


な、なんか言いなさいよっ!




「ずっと淋しかったんじゃないですか?彼女と会えないなんて…」

「いやいや。アイちゃんたちがそばにいてくれるから平気」



なっ………!!




「もーまたそんなこと言って~。あ、体温計鳴りましたね。じゃあ、私はこらで…」



看護婦さんが病室を出ていく。

慶は何事もなかったように、再びギターを弾き始めた。




「今のがアイちゃん。俺のファンなんだって」

「ふーん…」



慶の知らない部分が…

どんどんどんどん増えていく……


嫌だ…




ブーブー