「け‥慶が変なことするからでしょっ」

「変じゃねえもーん。俺は悪くねえもーん」


子供みたいに口をとがらせる慶。

私は慶から離れたところで、乱れた服を直す。




「あ。じゃあ、俺のお願い1こ聞いてくんね?」

「…“お願い”?え、Hなことは嫌だよ?」


私だって一応初めては、もっとロマンチックにしたいんだから…

初めてが病院はちょっと…(汗)





「わかってるよ。そこの冷蔵庫開いて」


冷蔵庫?



慶は、私の後ろにある冷蔵庫を指差した。

私は慶に言われた通り、冷蔵庫を開ける。





「そこにカレーの材料入ってるだろ?」

「うん…入ってる…」

「今からカレー作って」

「え?カレー??」



ここで!?


「…なに?嫌なのかよ?」

「嫌なわけじゃけど…カレーなんて食べて大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫。病院食じゃ足んねえ時は、沙知絵に頼んでカレーやらシチューやら作ってもらってんもん」

「そうなんだ…(汗)」


慶に言われて、沙知絵さんがここのキッチンに立つ姿が想像つくな(汗)





「早く作れよ。作ってくれたら、この週刊誌のことは忘れてやる」