「関係ねえよ。この部屋広いから、声なんて聞こえねえって!」

「そうゆう問題じゃ…」

「でも俺、まだ体完全に動かないから…お前が動いてね」

「なっ……!」



もぞもぞ

もぞもぞ




「い、いやあああああああ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」






ガラッ


「どうかしましたか!?」



看護婦さんが、慌てた様子でドアを開けた。

とっさに慶から離れる私。





「な‥なんでもないです!ちょっとふざけてただけで…」


ちょっとじゃない…

“かなり”のおふざけだけどね(汗)



ちらっと慶を見ると…看護婦さんに聞こえないくらい小さい声で、「ち」と舌打ちをしていた。




「なにかあったらすぐ呼んでくださいね」

「…はーい(汗)」


そっとドアを閉める看護婦さん。




「もー、絶対変に思われた!」

「お前が大声出すからだろ」


何事もなかったように、横にあったお茶を飲む慶。