私はマイクを持ちかえながら、慶の隣に寄り添う。


でもわかってるよ。

慶は大人だもんね…


子供染みた行為はしないよ…




「!」


すると…慶が私の手を握りしめてくる。



な、なに!?

ここステージだよ!?






そして、私の握っているマイクを奪い…自分の口に近づけた。



「えー…只今、マイクのテスト中…」


!?



「きゃーーーー!!!!!!」

「慶~~~~~~~~~」



突然の慶の行為に、会場はまたまた火がついたように熱くなる。




慶…?


「…ちょっと・・この場を借りて…この会場にいるみんなと…バンド、ダンサー、スタッフ……あと、今日ゲストに来てくれたJINに聞いてほしいんだけど…」


…え?




慶の言葉に、会場はざわざわし始める。