『…まぁ、いいわ…私が話したいことは全部話したし、じゃあ、大森さん?京に近づかないでね?』


そう言い残し、神崎さんは、私たちを振り替えることなく…裏庭を後にしたのだった。





『ちっ…加奈子のやつ…』



『ま、真央くん…』



『千里ちゃんは、あんな女の言うことなんか気にしなくていいからね…それに…京は、自分から話したい子としか話さないよ?』




ジーッと真剣な目で真央くんは、私を見つめてくる。




『う、うん…私は、気にしてないから大丈夫…真央くん、ありがとうね?』




私は、素直に真央くんの気づかいに感謝した。




…やっぱり…真央くんはいい人だ