「友里絵に対する隆の気持ちなんて私にはこれっぽっちもわかんないわよ!!隆は何にも分かってない…出てってよ」



とうとうやってしまった。爆発してしまった。

鍵を閉めてしまったはずの私の心は、溢れてしまったようだ。


涙がとまらない。拭いながら、隆をぐいぐいと部屋から押し出す。

「奏…俺、なんかしたか?ごめん、泣くほどわかんないけどしたんだよな。もうここには来ないから、許して。じゃ」



違う。隆が悪いわけじゃない。分かってないだなんて私が言葉にしてないから当たり前なのに…