「あぁ。日曜に久しぶりに彰が帰ってくるんだ。」


彰とは、隆の親友でサッカー留学をしている。たまに里帰りしているらしい。

「それで、なかなか会えないから彰と話もしたいし友里絵に午後は断ったんだよ。これでも、午前中はってさ…」

隆はだんだんと暗くなる。

「彰君のこと友里絵に言ったの?それでも分かってくれない?」


言った、と力ない言葉。


「で、結局隆は友里絵とどうしたいの?仲直りしたいの、別れたいの、距離を置きたいの?」



私はココアを一口飲む。こんな冷たいこと言って、体だけでも温かくしなくちゃ保たない。


「それが、わからないんだよ。なぁ奏。俺は今ちゃんと友里絵を好きでいられてるか?」


好きでいられてるか?ですって。。そんなこと隆自身しかわかりっこない。それに…


「どうして、そんなこと私に聞くのよ!!」


いい加減腹がたってきた。いや、今までよく我慢した私。

隆は私の言い草に驚くばかり。