最悪だ。
こいつが特別な目で見てきたから気分が悪くなったんだった。
でも。そこで櫻井と始めてしゃべったんだよな・・・。
思い出すと自然と笑みがこぼれる。
「ゃ…やばい。キュン死にだぁ。」
キュン死に?
「朝倉くんってかわいい顔で笑うんだね!」
「かわいい顔?」
「うんっ!子供みたい。」
なんだよそれ。褒めてんのか貶してんのか分かんねぇよ。


コンビニに着いた。
「あ。コンビニに向かってたんだ!!こんな所にあるんだぁー!!」
「家このへんじゃねぇの?」
いつの間にか自然としゃべれるようになっていた。
まぁ。本性は出さなかったが。
「あー。うん。」
・・・。てことは今日会ったのは偶然じゃないんだな。
「なんで家知った?」
「あ・・・近藤くんに聞いて。・・・ごめん。」
「チッ大翔のやつ。」
「ごめん。近藤くんを責めないであげて?」
今度何かしてもらわねぇとな。
アイスボックスを覗く。
何にするか・・・。
「あっ!!これ新発売の味だぁ!」
てか。こいついつまで居るんだ?
ソーダ味のアイスを持ってレジに行く。
「朝倉くん・・・。これ・・・」
そう言って俺にさっき言っていた新発売のアイスを突き出す。
「は?」
「私・・・。お財布忘れちゃって。絶対返すから!!」
は??じゃぁ買わなきゃいいじゃねぇか。
「ごめん・・・。」
「はぁ・・・。別に返さなくていいから。」
「ほんとっ!?やったぁ。」
もぅ会いたくないから返さなくていいと言った。