「えっ、佐伯君?」


「上野さん?」






そこにいたのは同じクラスの上野さんこと上野知美ウエノトモミだった。







「えっと、あの本なんだけど私の身長じゃ届かなくて」


「高いからね。俺がとるよ」





そう言って目的の本をとって上野さんに渡した。