「えーと、こんにちはー。崎田馨です」



崎田先生が自己紹介をすると、すぐ隣に立っていた怜が「よっ、かーおーりっ」と茶々を入れる。


そんなことは、私たち同級生(特にクラスメートの私とるなと奏太)にとってはいつものこと。

だから特に笑うこともないんだけど、一年生は素直に笑って怜を天狗にさせた。



それから、崎田先生から合唱団の主な活動予定とルールを説明を受けた。


私はというと、先生の説明を聞き流して、ひとりで黙々とピアノのまわりの人数を数えていた。





すごい。


50人以上いる。