その中には、今まで合唱団にはいなかった顔ぶれも数人いた。



「人数どーんと増えちゃったね」

「なんか嬉しくなるーっ」



一年の頃から合唱団に所属している私たちは、とにかくこんなにいっぱい入ってくれて嬉しい。




テンションがあがった私たちは、そのままドアの近くで今練習しているコンクールの課題曲について話していた。


しばらくして、崎田先生のかけ声が聞こえ、音楽室にいた生徒全員がピアノのまわりに集まった。



その中心にいる、ピアノいすに座る崎田先生は、ひまわりのようにキラキラと輝く笑顔だった。