ドンッ 体に、ちょっとした衝撃が走る。 思考回路が鈍くなっていた頭が、徐々にはっきりとしていく。 目の前には、私より少し背の高いるなの背中。 すらっとしたるなには、無駄な肉がまったくない。 「ちょっと、るな! いきなり止まらないでよ」 私がるなに向かって言う。 ――でも、るなの反応なし。